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2014年7月ロボット支援手術導入
手術の確実性・安全性向上と、低侵襲を実現し、患者さんのご負担軽減を実現します。ロボット支援手術は大学病院などの限られた施設から既に一般病院で広く行われており、「最新治療」から「標準治療」へと移行しつつあります。当院では香川県のがん拠点病院として求められる高度な医療を県民の皆様に提供すべく、ロボット支援手術に各科協力しながら全力で取り組んでいます。
当院において保険適用で対応できるロボット支援手術
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2. 胃がん
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3. 肺がん
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4. 大腸がん
「ロボット支援手術」の保険適用対象が拡大。
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2018年4月ロボット支援手術の保険適用の対象が、従来の腎臓がん、前立腺がんに加え、胃がん、肺がん、大腸がんなど12種類もの手術に広がりました。ロボット支援手術は“最先端治療”から“標準治療”に移行しつつあります。
ロボット支援手術とは?
ロボット支援手術は、腹腔鏡手術と同様に数か所の小さな切開部を作り、外科医の操作によってロボット専用の手術器具(内視鏡・メス・鉗子)を動かして行う内視鏡手術です。ロボット支援手術はサージョンコンソール、ペイシェントカート、ビジョンカートの3つの機器によって構成されています。
ロボット支援手術3つの機器
サージョンコンソール
サージョンコンソールとよばれる操縦席に座り、3D画像を見ながら手元のコントローラーを操作します。
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ペイシェントカート
ペイシェントカートの4本のロボットアームにその動きが伝わります。
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ビジョンカート
サージョンコンソール、ペイシェントカートを統制する働きをします。
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ロボット支援手術3つのメリット
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ロボット専用のカメラにより鮮明な3D画像と拡大視野が得られます。
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従来の手作業では不可能であった精緻な動きや可動性が得られ、より精密な手術が可能となります。
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最先端の技術により、患者さんの体に負担の少ない手術が可能となります。また長時間手術時の医師負担の軽減が期待されます。
「開胸・開腹」·「胸腔鏡・腹腔鏡手術」·「ロボット支援手術」の比較
開胸・開腹手術
開胸・開腹手術では、直接胸・腹を開くので直接目で見て触りながら作業ができます。 一方で、回復が遅く傷が大きく、痛みが強いという欠点があります。
胸腔鏡・腹腔鏡手術
医師が患者の横に立ち腹・胸に小さな穴をあけて、そこから専用の手術器具を入れて操作します。術後の痛みは少ないですが、器具の動きが制限されるため手術が難しいことが欠点となります。
ロボット支援手術
内視鏡専用の鉗子、メス、カメラをロボットアームに取り付けて専用器具を遠隔操作します。従来の内視鏡手術にくらべてより精密な操作が可能となります。
ロボット支援手術に関するQ&A
ロボット支援手術でどんな疾患でも手術できますか。
2019年2月の時点で、ロボット支援手術の保険適応は、以下の14術式のみです。
- 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
- 腹腔鏡下腎部分切除術
- 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術
- 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術
- 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)
- 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術
- 胸腔鏡下弁形成術
- 腹腔鏡下胃切除術
- 腹腔鏡下噴門側胃切除術
- 腹腔鏡下胃全摘術
- 腹腔鏡下直腸切除・切断術
- 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術
- 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)
- 腹腔鏡下膣式子宮全摘術
その中でも、それぞれの術式の手術適応は患者様の全身状態、がんの部位、進行状況によって限られます。ロボット支援手術が可能かどうか、当院のがん相談センターを通してそれぞれの専門家に確認してください。
ロボットに手術されると思うと不安ですが?
ロボット支援手術は、認定資格を取得し、トレーニングを積んだ熟練した技術を持つ医師によって行われる手術です。当院ではさらに独自の厳しい規定を設けており、医師は日々技術を高めていく訓練を重ねています。 ロボットは医師の技術支援が役割。ロボットが行う手術ではなく、医師がロボットを利用し、より精度の高い手術を可能としたのが、ロボット支援手術とお考えください。
安全性はどうですか?
これまで世界でもロボットの機械によるシステムエラーの報告はわずか0.2~0.4%と極めて低いものです。当院でもこれまで事故の報告はありません。さらに手術に携わるスタッフは、緊急時にも瞬時に対応できるように訓練を積み、安全管理の徹底が図られています。
ロボット手術を受けたいのですが、どのようにしたらよいですか?
治療に関する問い合わせは、がん相談支援センターにて対応致します。まずはこちらにお問い合わせください。医療従事者の方の紹介は患者サポートセンターFAXをご利用ください。
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