最終更新日:2022/03/15

胆膵内視鏡

胆のう、胆管あるいは膵臓の病気を診断するために、口から内視鏡を挿入し、行う特殊検査です。
胆膵領域の疾患としては、膵胆道腫瘍、総胆管結石、慢性及び急性膵炎に伴う仮性膵嚢胞・膵石症等が挙げられます。それら疾患に対して内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)、術前診断、ドレナージ、結石除去等を行っています。また、当院は香川県の3次救急病院であり、24時間の救急体制であることから、閉塞性化膿性胆管炎等の緊急例に対しての緊急ERCPも多く施行しております。慢性及び急性膵炎に伴う仮性膵嚢胞・膵石症に対しては患者さんのQOLを考えながら経乳頭的ドレナージやEUS下ドレナージ、ESWL(体外衝撃波結石破砕療法)にて治療を行っております。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

胆膵領域の疾患の診断と治療に有益な手技ですが、最近はCTやMRIなどの放射線による画像診断の進歩もあり、純粋な診断のための検査は減少しつつあり、治療を前提とした手技となっています。このため、ERCPを施行しうる内視鏡医の減少もあり、施行可能な施設に集中する傾向にあります。