外眼部疾患
ドライアイやアレルギー性結膜炎・細菌性結膜炎等の角結膜疾患の検査・治療を行っています。また麦粒腫や霰粒腫といった眼瞼疾患の治療や、翼状片に対する手術加療等も行っております。
白内障
眼の中にある水晶体というレンズが濁っていくもので、加齢性のものが多いですが、他にも全身疾患に起因するものや薬物の副作用などでも起こります。治療としては薬物治療と手術加療があります。現在の視力での生活に不便があり、視力向上を望まれれば手術を勧めています。手術は原則的に眼内レンズを挿入しています。当院での白内障手術は入院・外来のいずれも可能であり、術後の通院に支障がなければ患者さんの希望に任せています。
緑内障
眼は水の入った風船のようなもので、その内圧(眼圧)が高くなると緑内障を引き起こします。眼圧の正常値は10mmHg~21mmHgとされていますが、人によっては正常範囲でも緑内障に罹ってしまう場合があります。当院では積極的に緑内障の診療にあたっており、前眼部検査・眼底検査・視力検査・眼圧検査・隅角検査・視野検査等を利用して確定診断を行います。治療方針としてはまず薬物により眼圧を下げることを試みます。しかし、薬物治療で眼圧のコントロールが難しい場合には手術を選択しています。手術は1眼に対して1~2週間の入院が必要です。
網膜裂孔・網膜剥離
網膜剥離を伴わない網膜裂孔の場合、網膜光凝固術での加療が可能である場合があります。網膜剥離を生じている場合直ちに手術が必要です。剥離の状態・規模によって最適な手術方法を選択させていただきます。原則として全例入院加療とさせていただいております。
糖尿病網膜症
糖尿病があるとまず全身の細い血管から障害を受けます。細い血管があるところの代表としては脳・心臓・腎臓・眼などがあります。眼に起こった場合網膜の血の巡りが悪くなり、そこに血を送ろうとして新生血管が作られます。この新生血管は出来たばかりで構造が弱く、血液成分が漏れ出したり、破れて出血を起こしたりします。出血を起こした場合、更に網膜の循環が悪くなりまた次の新生血管が作られます。最終的にはこの悪循環を繰り返し、失明に至る場合もあります。このため眼科では、適切な段階で網膜の循環状態を蛍光眼底造影検査等で検査し、必要であれば薬物治療・レーザーによる網膜光凝固術を行います。進行した糖尿病網膜症では硝子体手術が必要になる場合があります。