最終更新日:2022/10/31

神経(脳、脊髄、神経、筋肉の病気)

 小児の神経疾患は種類が多く、症状も多種多様です。けいれん、発達の遅れ、筋力の低下、頭痛などの訴えや、診察・検査所見に基づいて、病気を診断しています。困った症状があればまず小児科を受診いただき、必要に応じて神経担当医師(佐藤医師・神内医師)が協力して診療にあたります。
代表的な小児神経疾患をご紹介いたします。

熱性けいれん

 小児期に発熱時だけにみられるけいれん発作です。発作を起こした時には医療機関で診察や投薬を行います。場合によって熱性けいれんの予防投薬をしています。

てんかん

 脳の異常興奮によって発作症状を起こす病気です。発作の種類はさまざまで、けいれん、急にぴくっとする、ぼーっとする、倒れる等があります。診断は、症状などの問診や脳波検査などを組み合わせて行い、投薬で発作予防を行います。 脳波検査は、年に800件程度行っています。

片頭痛

 小児においても、片頭痛をはじめとする習慣性の頭痛がみられます。また、別の疾患が隠れていて、頭痛を呈する場合もあります。診察の上、原因検索や、投薬をしています。

起立性調節性障害

自律神経の未熟さなどが原因で、主に午前中の体調不良を起こす疾患です。嘔気、頭痛、全身倦怠感などがみられ、午後に軽快する傾向があります。学校生活に支障をきたすことがしばしばみられ、「学校をサボっている」と認識されがちです。対応は、適切な生活習慣や、投薬です。難治に経過することもあり、通院していただきながら、増悪因子の発見など行っています。