単孔式胸腔鏡手術
通常、胸腔鏡手術では胸壁に小さな穴をいくつか開けますが、それを総称して多孔式手術と呼びます。それに対して、たったひとつの傷から手術を行う方法が単孔式手術です。この方法は海外で生まれ、国内でも急速に普及しつつある新しい手術法です。3~4cmの小さな手術創がひとつだけで、そこから内視鏡や鉗子類が3~4本同時に胸の中に入ります。いかにもきゅうくつな感じがしますが、さまざまな工夫や新しい器具の開発により単孔式手術は急速に発展しています。また、多孔式に比べて単孔式手術は術後の疼痛軽減に有利とされます。