診療内容
診療科長(副院長) 稲葉 知己
消化器内科は、食道、胃、小腸、大腸、膵臓、胆嚢の疾患を担当しており、外来は毎日2診体制で対応しています。消化器疾患は急患も多く、緊急内視鏡処置依頼も多いですが、基本的にはすべての緊急内視鏡治療にも対応しています。内視鏡の進歩により、通常内視鏡検査時に発見する咽頭や喉頭の極めて早期の癌も多くなっており、耳鼻咽喉科・頭頸部外科とも連携を深めつつあります。
内視鏡センターが2007年に検査部から独立し、年間10,000件以上の検査・処置を行っていますが、検診やドック等のスクリーニング内視鏡は少なく、精査あるいは治療内視鏡の割合が高いのが特徴です。
消化管領域では、上部、下部の拡大内視鏡、NBI等の特殊光による診断は通常検査として行っており、平均で年間300例以上の食道、胃、大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も行っています。病変の一括完全切除率も極めて高く、98%以上をキープしています。小腸の検査としてはカプセル内視鏡検査を年間約70例行い、ダブルバルーン内視鏡検査を年間約40例行っています。胆・膵領域は、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)を年間約300例行っており、IDUS(管腔内超音波内視鏡検査)、POCS(経口胆道鏡)等の特殊検査も行っていますが、結石除去や悪性胆道狭窄に対するステントも含め処置が多くの割合を占めています。また、EUS(超音波内視鏡検査)を用いたEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引術)も年間約50例行っています
内視鏡検査のみならず、腹部超音波検査による胃や十二指腸、小腸、大腸といった消化管の観察を消化管エコー検査として積極的に行っています。腹部超音波検査は体に負担が少なく、繰り返し行うことができ、リアルタイムに状態を把握できる検査です。腹痛など症状がある患者さんはもちろん、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の患者さんの病勢把握にも有用です。
外来診療では、便通異常外来(担当 田中)など特殊外来も設置し、かかりつけ医との連携を進めております。2017年にIBDセンターを開設し、増加するクローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんの診療に専門スタッフで対応できる体制となりました。重症患者さんも多く、免疫統御療法あるいは倫理委員会の承認のもとで新しい治療にも積極的に取り組んでいます。
学術活動としては、消化器領域のすべての指導施設であり、新しい診断や治療手技に関する検討を行い全国学会のワークショップやシンポジウムで報告しています。また、英文も含めた論文発表を積極的に行っています。
実績
当科では、最新の診断技術や治療法を積極的に取り入れており、その評価、また、当科発の診断あるいは治療手技の開発にも取り組んでいます。ひとりひとりの患者さんにもっとも適切な医療が提供できるように、各診療科、部門との連携を重視しています。
診療予定表
午前
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
---|---|---|---|---|
泉川 孝一 岡本 邦男 9:00~9:30 | 稲葉 知己 山内 健司 9:00~9:30 | 和唐 正樹 9:00~9:30 | 和唐 正樹 9:00~9:30 | 稲葉 知己 9:00~9:30 |
午後
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
---|---|---|---|---|
泉川 孝一 岡本 邦男 | 田中 盛富 石川 茂直 | 和唐 正樹 | 和唐 正樹 | 石川 茂直 |
※医師が学会等出張の場合、休診となることがあります。
○受付時間は午前8時15分~午前11時
(再来受付機 予約診療:午前8時15分~午後4時
予約外診療:午前8時15分~午前11
スタッフ紹介
いなば ともき
稲葉 知己
わとう まさき
和唐 正樹
いしかわ しげなお
石川 茂直
たなか しげとみ
田中 盛富
たかはし さくま
髙橋 索真
さかきはら いちろう
榊原 一郎
いずみかわ こういち
泉川 孝一
おかもと くにお
岡本 邦男
やまもと くみこ
山本 久美子
やまうち けんじ
山内 健司
やすとみ えりこ
安富 絵里子
かがわ とも
香川 朋
コルビン・ヒュー・ シュンスケ
Colvin Hugh 俊佑
なかにし あきら
中西 彬
さわだ ひかり
澤田 ひかり
いしはま さわこ
石濱 佐和子
ひらい たかひと