気管支鏡インターベンション(気管支鏡による治療)
当科は気管支鏡インターベンションを積極的に行っており、中四国では有数の治療実績があります。
気管支鏡インターベンションとは、気管支鏡という内視鏡(カメラ)を用いる治療のことです。
当施設では、軟性気管支鏡(一般的な内視鏡)のほかに硬性気管支鏡(円筒状の金属製内視鏡)も使用しています。
特に気管が詰まりかけた症例では、治療中に窒息する危険性があるため人工心肺を準備することもあり、実施可能な施設はかなり限られています。
気道狭窄(空気の通り道が狭くなること)
治療の対象
気管や気管支が細くなり、呼吸困難で苦しんでいる場合や窒息が予想される症例など
狭窄の原因
肺がんなどによる悪性の狭窄だけでなく、良性の狭窄(炎症性肉芽や軟骨炎など)があります。
治療の方法
専門的な高度の技術を要します。
- 狭窄の解除:
レーザー治療、高周波治療、硬性気管支鏡による削り取り、バルーンによる拡張術などを組み合わせて、気道の狭くなっている部分を広げます。 - 気道ステント:
ステントと呼ばれる筒状の人工物を、狭い部分に挿入して空気の通り道を確保します。ステントの形状、種類は症例によって使い分けます。