最終更新日:2022/10/31

アレルギー

 アレルギー疾患を有するお子さんは増加傾向にあり、長期的な管理を要するなど一般外来だけでは対応しづらい場合を中心として予約外来を行っています。
 アレルギー外来では、食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎などに対して、各種ガイドラインなどに準じて診療を行っていますが、とくに食物アレルギーでは必要に応じて食物負荷試験を行い、診断・治療を行っています。
 はっきりと診断されてはいないがアレルギーが疑われる場合にも積極的に対応させていただいています。
 加集医師が主に担当しています。アレルギー外来は火曜日・水曜日午後ですが、それ以外の曜日も診療していますので小児科外来にご相談ください。 

食物アレルギー

 食物アレルギーとは、摂取した食物が原因となり、免疫の働きを介して、蕁麻疹や咳など人間に不都合な症状が引き起こされることをいいます。即時型反応、消化管アレルギー、口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなど様々な病型があります。
 原因食物は問診や血液検査から推定し、食物負荷試験(=実際に原因と思われる食物を食べてみる)によって確定します。その後の対応については、食物負荷試験の結果などをふまえて総合的に判定します。

※食物経口負荷試験とは・・・原因と思われる食物を1~3回にわけて食べてみて、症状の出現についてみていく検査です。総量や一回あたりの量は既往歴や血液検査の値によって決定します。食物アレルギーの診断には欠かせない検査です。

気管支喘息

 気管支喘息とは、空気の通り道である気管に炎症が持続的に生じることで、空気の通り道となる気管支が急に細くなってしまい、呼吸が苦しくなる状態(発作)を繰り返す疾患です。発作を繰り返しているうちに、気管支が元の太さに戻りにくくなるので、発作を起こさないように予防をしていく必要があります。
 予防や発作時の治療については、症状に応じて薬を選択しながら行います。

アトピー性皮膚炎

 アレルギーマーチは皮膚の炎症から始まるとも言われています。乳幼児期からお肌の状態を整えていけるよう、軟膏などを用いて治療を行います。

アレルギー性鼻炎

 対処療法としての薬物療法を行い、年齢や原因によっては根治治療として舌下免疫療法を導入して治療をすることがあります。