小腸
従来小腸は検査が困難な部位でしたが、近年機器の進歩に伴い内視鏡検査が可能となりました。当院ではカプセル小腸内視鏡を2008年9月より導入し、患者さんの苦痛がなく外来での検査が可能です。2012年からは小腸バルーン内視鏡も保有しており、小腸疾患の治療も可能となっています。
NSAIDs小腸潰瘍
NSAIDs小腸潰瘍近年高齢者の増加などにより非ステロイド系消炎薬・抗血小板薬(NSAIDs)処方が増加傾向であり、NSAIDsによる消化管粘膜障害の報告が増加しております。以前よりNSAIDsが胃粘膜障害を起こすことは知られていましたが、小腸にも粘膜障害を起こすことが明らかとなってきております。NSAIDsを内服中で出血が疑われる患者に対してはカプセル内視鏡により小腸病変の有無を検索します。
小腸腫瘍
これまで小腸には腫瘍が少ないとされてきましたが、近年小腸検査の普及に伴い報告例が増加しています。小腸腫瘍はこれまで進行して発見される場合が多かったですが、当院では小腸疾患が疑われる症例に対しては積極的にカプセル内視鏡を行い、早期発見が可能となっています。