最終更新日:2022/03/15

卵巣嚢腫

卵巣は、子宮の両側に左右1つずつあり親指ほどの大きさの臓器です。
卵巣嚢腫とはその卵巣の一部にできた袋状の腫瘍内に液体や血液や脂肪がたまる病気です。卵巣嚢腫の種類により内容物は異なります。

診断

小さい卵巣嚢腫は一般的に無症状であり、婦人科検診や、他科(内科など)の病気検査の際に偶然見つかることが多いです。卵巣嚢腫がこぶし大以上の大きさになってくると下腹部が膨らんだ感じや違和感を自覚することもあります。
ある程度の大きさ(約5㎝大以上)になると、捻転(卵巣嚢腫の部分がねじれてしまうこと)、破裂の恐れがあり手術を考慮します。捻転、破裂が起こると急激な腹痛や吐き気など激烈な症状が出現し、緊急手術が必要となる場合があります。
卵巣嚢腫は、一般的に婦人科での内診や超音波検査で診断します。画像診断(MRIやCT)、腫瘍マーカーの採血は腫瘍の性質(どんな種類の卵巣嚢腫か、悪性の腫瘍の可能性は無いかどうか)を診断するために行われます。

治療法

当院では、手術が必要な場合は原則的に腹腔鏡手術を実施しています。大きさ、種類により開腹手術をお勧めする場合もあります。

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