卵巣癌
卵巣には多種多様な腫瘍ができ、卵巣にできる腫瘍の約10%が卵巣癌です。卵巣は腹部の奥底にあるので、ある程度大きくなるまでは自覚症状が出にくいのが特徴です。
診断
超音波検査やMRI検査などの画像診断や血中腫瘍マーカーの測定などで腫瘍の性状を推定します。確定診断には、原則として手術摘出による病理診断が必要となります。さらに、手術の目的として進行期の確定、病巣の摘出、術後化学療法の選定があります。
治療法
多くの卵巣癌の方は、手術に加え化学療法を行います。卵巣癌の化学療法には、プラチナ製剤を中心した抗癌剤や分子標的薬を使用します。
卵巣癌と診断された方は、卵巣癌リスクのひとつである遺伝性乳癌卵巣癌症候群の原因遺伝子異常があるかどうか、検査できるようになりました。
検査の結果は、治療薬の選択や以後の健康管理方法の選択に役立てます。