脳卒中医療

もやもや病 治療方法

もやもや病は脳動脈の閉塞性変化が病気の本質であるため、不足する脳血流を補うための外科的治療、すなわち血行再建術が一般的に行われる。頭痛や軽微なけいれん発作のみの場合はそれに対する対症的な薬物療法を行うこともある。

外科的血行再建術は間接的血行再建術と直接的血行再建術があり、それぞれの特徴を生かして、患者の状態や病気の程度により上記術式を組合わせて行う(図3)。

間接的血行再建術は血流が豊富な組織を脳に接着することで、その組織から脳へ新たな新生血管が発生することを期待する方法であり、主に硬膜、側頭筋、浅側頭動脈が用いられる。広範囲の血流の改善が期待できる反面、新生血管の発達に数ヶ月単位の時間を要する。主に小児症例に用いられる。

直接的血行再建術は頭蓋外血管を頭蓋内血管に直接吻合することで血流の改善を期待する方法であり、主に浅側頭動脈ー中大脳動脈吻合術が行われる。血管径の太い成人症例に適している。

良好な血行再建ができれば症状は1年前後で軽快してくるが、既に脳梗塞や脳出血など完成された脳病変を有する場合は、症状の進行を予防するにとどまり、既存の症状の改善の可能性はない。

脳出血予防に対する外科治療の有効性は、多くの論文で述べられている。現在、これをさらにこれをさらに科学的な立証をするために、外科治療した患者さんと行わなかった患者さんとの再出血率を検討する研究が進行している。


図3 直接血行再建術

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