最終更新日:2022/03/15

血管造影

血管造影検査では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、このカテーテルを介して造影剤を注入し、あわせてX線を照射することで血管を写し出すことができます。 また、病変部位を診断するだけでなく、細くなった血管を拡げたり、カテーテルから直接薬を入れたり、また、血管自体を詰めたりといった治療(IVR)もあわせて行います。

頭部血管造影検査

頭部・頚部領域では、動脈瘤や出血部位、狭窄部位の確認や、それにあわせて、塞栓術や拡張術といった治療を行います。

腹部血管造影検査

腹部領域では、腫瘍の数や位置を特定し、動脈塞栓療法や動注療法と呼ばれる治療を、また、出血部位に対しては塞栓術を行います。
最近では、胸部・腹部動脈瘤の治療としてステントグラフト挿入術も行っています。

循環器(心血管)造影検査

心臓に栄養や酸素を送っている冠動脈を写し出し、狭窄や閉塞があれば、位置や形状を確認し拡張する治療を行います。
その他として血栓予防の為に静脈フィルター挿入術や心臓機能の補助としてのペースメーカー移植術をしています。

ハイブリッド型手術室

当院では、手術室に血管造影撮影装置と手術台を組み合わせたハイブリッド型手術室が稼働しています。
胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療、ステントグラフト治療を組み合わせた手術、閉塞性動脈硬化に対するバイパスとバルーン血管拡張術を組み合わせた手術や血栓除去術などを行います。
その他、ハイブリッド手術室の稼働により更なる活用が期待されます。