最終更新日:2023/06/27

カテーテルアブレーション(不整脈・心房細動に有効な治療法)

不整脈の症状は、動悸、脈が飛ぶ、脈が乱れる、脈が多い、脈が少ないなどの典型的なものから、胸痛、息切れ、失神といった非典型的なものまで様々です。

放置すると、命に関わる場合がありますので、気になる症状をお持ちの方は受診をおすすめします。

カテーテルアブレーションとは?

カテーテルアブレーションは、カテーテルという管を心臓内に入れて、不整脈の原因となっている部分に通電を加えて焼灼する治療法で、 医学の進歩、医師の技術や医療機器の進歩に伴い適応が急速に拡大しています。

カテーテルアブレーション後には内服薬を中止したり、減量できる可能性が高いです。薬の内服を続けるよりも、根治性が望める場合も多いです。

対象となる不整脈疾患は、
主に発作性上室性頻拍、心房粗動、心房頻拍、心室頻拍、心房細動です。 心房性期外収縮、心室性期外収縮も、頻度や病客様の希望に応じて行っています。
ご自分がどういった種類の不整脈なのか、かかりつけの先生に確認いただくか、当院を受診してご相談ください。

心房細動は高齢化とともに急速に増加している不整脈です。
自覚症状として脈の乱れ、動悸、胸部不快があります。
放置すると心臓内に血栓ができて、脳梗塞などの血栓症の原因となります。
最近では心房細動もカテーテルアブレーションで治療可能となっています。高齢の方でも症状の強い場合は治療を行います。
カテーテル治療をしないで心房細動のまま経過を見ていくこともありますが、その場合は血栓症予防が最も大切となります。

薬でのコントロールが不良の心房細動は良い適応です。
(心房細動でお困りの方は是非一度ご相談ください)
カテーテルアブレーションは比較的短時間(1-4時間)で済み、翌日には退院が可能となりますが、カテーテルを心臓に入れる治療ですので、まれに命に関わる合併症が生じる可能性があります。
万が一合併症が起こってしまい、緊急手術を要する場合でも、24時間365日、心臓血管外科のバックアップがあるため即対応できます。
患者さんに安心して治療と受けていただける体制を作っています。